はじめに:ポートフォリオは“リスク許容度×目的”で決まる
結論:30代は「低リスク型・標準リスク型・高リスク型」の 3 つから自分のリスク許容度に合うものを選び、年 1 回リバランスするだけで OK です。
30代のリスクチェック|3 つの質問
- 生活防衛費は6 か月分以上あるか?
- 株価が▲20%でも積立を続けられるか?
- 5 年以内に使う予定資金は別口座で保管しているか?
「はい」が 2 つ以下なら低リスク型、「はい」が 3 つなら標準〜高リスク型を検討できます。
低リスク型|守り重視 50:50 ポートフォリオ
資産クラス | ファンド例 | 比率 |
---|---|---|
世界株式 | eMAXIS Slim 全世界株式 (オルカン) | 50% |
国内債券 | eMAXIS Slim 国内債券 | 25% |
先進国債券 | たわらノーロード 先進国債券 | 25% |
- 下落時のクッションを債券 50%で確保。
- 年 1 回:比率が ±5% ずれたらリバランス。
- 向いている人:住宅ローン返済中・教育費準備中の世帯。
標準リスク型|王道 80:20 ポートフォリオ
資産クラス | ファンド例 | 比率 |
---|---|---|
世界株式 | eMAXIS Slim 全世界株式 (オルカン) | 80% |
国内債券 | eMAXIS Slim 国内債券 | 10% |
黄金 ETF | 1540 純金上場信託 | 10% |
- 株 80%で成長性を確保しつつ、債券+金でインフレヘッジ。
- 向いている人:老後資産を 2,000 万円以上作りたい会社員。
高リスク型|攻めの 100% 株式ポートフォリオ
資産クラス | ファンド例 | 比率 |
---|---|---|
米国株式 | SBI・V・S&P500 | 60% |
全世界株式 | eMAXIS Slim 全世界株式 | 30% |
テーマ型・グロース | iFree NEXT NASDAQ100 など | 10% |
- 期待リターン 7%超を狙う攻め型。暴落時は▲50%の覚悟が必要。
- 向いている人:FIRE 目標、または独身で生活費の余剰が大きい個人。
ポートフォリオ別シミュレーション(年利換算)
月額 | リスク低 (年利3%) | リスク中 (年利5%) | リスク高 (年利7%) |
---|---|---|---|
1万円 × 20年 | 約275万円 | 約400万円 | 約525万円 |
3万円 × 20年 | 約826万円 | 約1,200万円 | 約1,575万円 |
5万円 × 20年 | 約1,377万円 | 約2,000万円 | 約2,625万円 |
※シミュレーションは複利・毎月積立で計算。将来の運用成果を保証するものではありません。
よくある質問
Q. ポートフォリオを途中で変えてもいい?
A. 目的や家計が変わったら比率変更可。ただし税金・手数料がかからない範囲(NISA内)でリバランスを。
Q. 金やREITを組み合わせるメリットは?
A. 株と逆相関が期待できるため、暴落時のブレーキになり下落耐性が向上します。
まとめ|30代の最適ポートフォリオは「習慣と目的」で決まる
- まず家計防衛ラインをクリア→低・標準・高のどれかを選択
- 年 1 回のリバランスで比率を維持
- 投資額を増やす前にリスク許容度をチェック
次のアクション:この記事の表を参考に、自分の生活防衛費と将来目標からポートフォリオ比率と月額を決めてみましょう。
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